【元学校職員が解説!】IT業界を目指す3つの進路|高専・専門学校・ITスクールの違いとは?

中高生IT業界に行きたいけど、高専と専門学校って何が違うの…?
この質問、学校職員をやっていた7年間で何度聞いたかわかりません。
しかも最近は「ITスクール」という選択肢まで増えてきました。高専、IT専門学校、ITスクール。名前が似ているせいで余計にややこしいんですが、この3つは制度がまったく違います。
入学できるタイミング、使える奨学金、卒業後の学歴。全部違う。
「知らなかった」が一番怖いんですよ。奨学金が使えない学校に入ってから気づく。卒業しても学歴が高卒扱いだと後から知る。こういう相談を私は何件も受けてきました。
この記事では、3つの進路を「制度・学費・就職」の3軸でフェアに比較します。
どれが一番いいかというランキングではなく、あなたの状況に合うルートを見つけるための判断材料です。
ちなみに高専は中学卒で入る学校。高校生は今から入れません。意外とここ知らない人、多いんですよね


〈プロフィール〉
バンタンNAVI運営者
元専門学校・大学職員(7年間勤務)
学費・奨学金相談500件以上対応
高専・IT専門学校・ITスクールは「別の制度」


まず押さえてほしいのが、この3つは「似たような学校」ではないということ。制度としての立ち位置がまるで異なります。
一番の分岐点は「認可校か、無認可校か」。この区別ひとつで、使える公的支援がガラッと変わります。
| 高専(国立) | IT専門学校 (認可校) | ITスクール (無認可校) | |
|---|---|---|---|
| 入学時期 | 中学卒業後 | 高校卒業後 | 高校卒業後 |
| 修業年限 | 5年 | 2〜4年 | 2〜3年 |
| 認可区分 | 認可校 (学校教育法) | 認可校 (専修学校) | 無認可校 (企業運営) |
| 卒業時の学歴 | 準学士 (短大卒相当) | 専門士 | 高卒扱い |
| 入試 | 学力試験 (偏差値60前後) | 学力試験+面接 等 | 面接中心 (学力試験なし) ※スクールによる |
| JASSO奨学金 | 利用可 | 利用可 | 対象外 |
| 通学定期 | 学割あり | 学割あり | 通勤定期のみ |
代表的な学校を挙げると、高専は全国の国立高専(情報工学科など)。IT専門学校はHALや日本工学院などの認可校。
ITスクールはKADOKAWAドワンゴ情報工科学院のような企業運営の教育施設です。


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この表で注目してほしいのが下3行。無認可校はJASSO奨学金が使えず、学割もなく、卒業しても学歴は高卒扱いです。ここは隠しようのない事実。
じゃあ無認可校はダメなのかというと、そう単純な話でもありません。
認可基準に縛られないからこそカリキュラムの自由度が高い。講師が全員現役エンジニアだったり、企業連携の実践プロジェクトが豊富だったりする。この強みは「無認可だからこそ」成り立っている部分もあります。
大事なのは、制度の違いを知った上で選ぶこと。知らなかったでは済まないのが、お金と学歴の話なので。
この3つ、名前は似てるけど制度はまるで別物。特に認可・無認可の違いは学費の支援制度に直結するから、最初に必ず押さえておこう
就職とキャリアの違い


学費を払った先に何があるか。結局、就職できるかどうかが最大の判断基準になる人は多いはず。
就職面で見るべきポイントも2つあります。
就職率の数字だけ見ると3ルートとも悪くありません。差が出るのは「どこに就職できるか」と「卒業後のキャリアの幅」のほうです。
まず数字から見ていきます。
①就職実績と求人倍率
| 高専 | IT専門学校 (認可校) | ITスクール (ドワンゴの場合) | |
|---|---|---|---|
| 就職率 | ほぼ100% | 学校による (90%前後が多い) | 93.8% (IT分野・2025年3月卒) |
| 求人倍率 | 20倍超 | 公表データ少ない | 非公表 |
| 強みのある就職先 | 大手メーカー インフラ | 幅広い (学校による) | Web系 スタートアップ |
| 講師 | 教授・准教授 | 実務経験者が多い | 全員現役エンジニア |
高専の数字がとにかく目を引きます。就職率ほぼ100%、求人倍率20倍超。1人の学生を20社以上の企業が奪い合っている状態です。
就職先もJR西日本、三菱重工業、NTTグループなど大手がずらっと並ぶ。5年間みっちり専門教育を受けた若い技術者を、企業が放っておくわけがない。
……ただし、これは中学卒業の時点で高専に入れた人の話です。今すでに高校生の人がこの数字を見ても「自分には関係ない」と感じるかもしれない。でもここで諦める必要はなくて、高校卒業後のルートにもちゃんと強みはあります。
ドワンゴのIT分野就職率は93.8%。2025年3月卒の実績で、32名中30名がIT分野に就職しています。
母数が小さいので統計的な比較は難しいですが、少人数制で一人ひとりに手をかけている結果とも読める数字です。
全員現役エンジニアの講師陣、ドワンゴCTO監修のカリキュラム、ホワイトハッカー専攻やAI/IoT専攻といった尖った専攻があるのも特徴。
②学歴フィルターと大学編入ルート


就職率とは別に、もうひとつ考えておきたいのが「卒業後の選択肢の幅」です。
高専の最大の武器は大学編入ルート。卒業後、多くの国公私立大学に3年次編入できる制度があり、旧帝大への編入実績もあります。進路の内訳を見ると約6割が就職、約4割が進学。進学組のうち25%が大学編入、15%が専攻科に進んでいます。
つまり高専は「就職してもよし、大学に編入してもよし」という二段構えのルート。
大手SIerやメーカーの総合職を狙うなら、高専→大学編入→大学院という道が最もコスパがいい。共通テストなしで旧帝大に入れる可能性があるのは、高専生だけの特権です。
一方、ITスクール(無認可校)を卒業した場合、学歴としては高卒扱いになります。大手企業の中には応募条件に「大卒以上」を設けているところもあるので、そこはハンデになる。
ただし、Web系企業やスタートアップでは学歴よりスキルとポートフォリオで判断するところが増えています。「何ができるか」で評価される現場なら、高卒扱いであっても実力次第で道は開ける。
ドワンゴの場合は大学部を選べば通信制大学と併修で学士(大卒資格)を取得することも可能です。
就職率だけじゃなく「卒業後にどんな選択肢が残るか」まで見て選ぼう。学歴の扱いが違うと、5年後10年後のキャリアに効いてくる
あなたの状況別|どのルートが合う?


ここまで制度・学費・就職を比較してきました。「で、結局どれがいいの?」という話ですが、それはあなたの今の状況で変わります。
万人に正解のルートはありません。ただ、状況別に「このルートが向いている」というパターンはあります。
| あなたの状況 | 向いているルート |
|---|---|
| 中学生で、数学と理科が得意 | 高専 |
| 高校生で、国家資格や学歴を重視 | IT専門学校 (認可校) |
| 高校生で、実践スキルと IT業界への最短距離を求める | ITスクール |
学費の安さ、就職率、大学編入ルート。どれを取っても高専は強い。偏差値60前後の入試を突破する学力が必要ですが、それさえクリアできるなら最もコスパの高い選択肢です。親御さんに説明するときも、数字で説得しやすいルート。
すでに高校生なら高専には入れません。認可校のIT専門学校を選べば、JASSO奨学金が使えて、卒業時に「専門士」の称号が得られます。基本情報技術者などの国家資格取得を推奨するカリキュラムを組んでいる学校も多く、資格+学歴の両方で手堅く進みたい人に向いています。
学歴は高卒扱い、奨学金も使えない。そのデメリットを理解した上で「スキルで勝負する」と決められる人には、ITスクールという選択肢があります。
KADOKAWAドワンゴ情報工科学院の場合、講師は全員現役エンジニア、カリキュラムはドワンゴCTOが監修。ホワイトハッカー専攻やAI/IoT専攻など、認可校にはない尖った専攻を選べるのも特徴です。IT分野就職率は93.8%(2025年3月卒実績)。学歴より「何ができるか」で評価されるWeb系・スタートアップ志望なら、選ぶ意味は十分あります。


気になる学校があれば、まず資料請求して手元で比較するのが一番確実。公式サイトに載っていない学費の内訳やサポート制度の詳細が、資料にはちゃんと書いてあります。
3ルート全部を一度に決める必要はなくて、気になるところから順に取り寄せて並べてみるだけでも、判断材料はかなり揃います。
元学校職員からのアドバイス
「まずは資料請求」が後悔しない学校選びの第一歩です。
理由は、資料には公式サイトに載っていない「リアルな情報」がたくさん含まれているから。
まずは無料資料で情報を揃えましょう。
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まとめ|3つのルートを整理すると


IT業界を目指す3つの進路。最後にもう一度、ざっくり整理します。
| 高専 | IT専門学校 (認可校) | ITスクール (無認可校) | |
|---|---|---|---|
| 向いている人 | 中学生 学費を抑えたい 大学編入も視野 | 高校生 認可校の安心感 資格重視 | 高校生 実践スキル重視 学歴より実力派 |
| 学費(総額) | 約126万円 (5年) | 約200〜300万円 (2年) | 約448万円 (3年) |
| JASSO奨学金 | 利用可 | 利用可 | 対象外 |
| 卒業時の学歴 | 準学士 | 専門士 | 高卒扱い |
| 就職率 | ほぼ100% | 学校による | 93.8% (IT分野) |
どのルートにもメリットとデメリットがあります。この記事で比較した「制度・学費・就職」の3軸を、自分の状況に当てはめてみてください。



高専に行かなかった自分でもIT業界に入れるルートはあるんだ…
あるよ。大事なのは「知らなかった」で後悔しないこと。制度の違いを知った上で、自分の状況に合うルートを選ぼう
高専に行かなかった=手遅れではありません。高校卒業後からIT業界に入るルートはちゃんとある。ただし、そのルートごとに制度も学歴も支援制度も違う。その違いを知っているかどうかで、選択の精度はまるで変わります。
この記事で紹介したITスクールの一例、KADOKAWAドワンゴ情報工科学院について「学費の内訳」「カリキュラム」「就職実績」をもっと詳しく知りたいなら、資料を取り寄せて手元で確認するのが早いです。
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このスクールについて詳細をもっと深掘りしたい人は、こちらの記事もどうぞ。




